2011/2/22(火 )「よっしぃ後藤の短編映画祭」

start:20:00
charge:¥500
アートカフェ「すかんぴん」マスター、よっしぃ後藤が厳選するショートムービーが13本も!
時間にしておよそ100分余り。
ショートムービーの魅力をfudgeでゆっくりと堪能してくださいね。
<上映作品>
「ミトン」 ロマン・カシャーノフ ロシア 1967年 10分
ストーリーもちゃんとしているし、セットのデザイン感覚も超一流。
ソ連時代にこれほどまでに完成度の高いアニメが存在していた事実に驚愕。
「シューズ・ショー」 ガリク・セコ チェコ 1984年 11分
ちゃんとストーリーになっているというだけでなく、滑らかな動きと絶妙な効果音で靴に命を吹き込んだ。
スキもないがピリピリとした緊張感もないという、完成度の高い作品。
「セプテンバー」 サミラ・マフマルバフ イラン 2002年 11分
大人はレンガで核シェルターを作り、子供は見たこともない高層ビルを巨大な煙突でイメージする。
アメリカはこんな村を爆撃しているのだ。戦争とは、想像力の欠落だ!
「アライブ」 エド・ホールズワース イギリス 2003年 5分
デジタル作品を一本。電車から見た東京の風景は、外人からはこんな光の渦にみえるのであろう。
とてもアジア的な絢爛さは、万華鏡かゲーム画面(グラディウス?)
「夏の夜」 フローランス・ミアイユ フランス 2002年 10分
真夏の夜の村祭り。その土着的な世界観を、版画のような構図にシャガールっぽく描いた手腕は、さすが油
絵画家だ。スライドショーのようjな薄暗さとすぐれた効果音にも注目。
「フランク・フィルム」 フランク・モリス アメリカ 1973年 9分
私小説に個人的体験をテーマにして、50万枚の広告の切り抜きを流れるようにコラージュ。
この気の遠くなるような作業に6年も費やした結果、アカデミー賞受賞した傑作となった。
「日本の形」 小島淳二 日本 2002年 2分
外人に日本の文化を紹介するというコンセプトで作られた、ユニークな発想の映像。
「罪深くあったとしても」 ジャン・ガブリエル・ペリオ フランス 9分
非常に辛らつで残酷な作品。この作品だけをポンと見せられてもよくわかんないと思うけど、
逆に一切の説明のないところが、この監督らしいところか。
「4つの部屋と6人の打楽器奏者の為の音楽」 シーモネン&シューネニルソン スウェーデン 10分
訳がわからない内容ながらも楽しめるのは、短編でしか成立しないストーリーと編集の妙にある。
ギャグのセンスとしては上等な部類だ。これほどワクワクさせる展開は珍しい。
「恐るべきフライドポテト」 モーガン・スーパーロック アメリカ 2004年 5分
笑えるが笑えない実験映像。日本では無理な企画だろう。
「対話の可能性」 ヤン・シュヴァンクマイエル チェコ 1982年
映画という範疇を超えた芸術作品であり、チェコが世界に誇る文化遺産。
この作品に出会わなければ私の短編映画の企画はありえなかった。私の人生を変えた一本。
「色彩幻想」 ノーマン・マクラレン カナダ 1949年 7分
映像と音楽の共通項は動きであるという考えのもと、ダイレクトペイントやスクラッチするなどして直接フィル
ムに描き付けた名作。ピアノはオスカー・ピーターソン。
「岸辺のふたり」 マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット イギリス 2000年 8分
米/英アカデミー賞をダブル受賞した感動の名作。父がボートで出ていって、そのまま帰ってこない。
娘は雨の日も風の日も、結婚しても年老いても岸辺で待ち続ける。そして・・・。

